AI画像・動画生成
ビジュアル素材の生成、編集、アップスケール。
AI画像・動画生成
このカテゴリの対象
プロンプトから画像や動画クリップを作るツール、手元の素材を編集するツール、既存のファイルを補正したり拡大したりするツールです。いまでは多くの製品がこの3つのうち少なくとも2つをこなすため、ランディングページはどれも似て見えますが、結果はまるで違います。
生成と編集は、求められる方向が正反対です。何もないところから場面を作り出すよう調整されたモデルは、「同じ写真で背景だけ替える、製品には手を触れない」という依頼にはまず向きません。
映像のカットやキャプション付けが主な用途のツールは、動画編集と画面録画にあります。文章を書くことが主な用途のツールは、AIライティングに入ります。
製品の違いが出る部分
出力品質は、ランディングページから比べる材料としては最も役に立ちません。どの提供企業も、いちばん出来の良い5枚を並べているからです。
差が出るのはコントロールです。プロンプト欄のほかに何があるかを見てください。参照画像、一部の領域だけを編集するためのマスク、ポーズや奥行きの指定、ネガティブプロンプト、同じ結果を2回出すために再利用できるシード値などです。自分で再現できないツールは、ギャラリーがどれだけ立派でもおもちゃです。
次に問われるのは、一連の素材での一貫性です。マーケティングでは、10コマにわたって同じ顔、同じボトルが必要になります。小規模な学習済みスタイルで解決する製品、参照画像による条件付けで解決する製品、運よく当たるまで生成し直すしかない製品があります。
動画では、確認事項がさらに絞られます。クリップの長さ、解像度、フレームレート、参照に沿った動きを付けられるか、最初から生成し直さずにクリップを延長できるか、などです。
権利と、生成物の持ち主
チームが痛い目を見やすいのがここですが、確認は10分で済みます。
規約で見るのは3点です。生成されたファイルの権利を誰が持つか。商用利用が、購入するプランそのもので認められているか(一つ上のプランではなく)。アップロードしたものやプロンプトが、提供企業の次の学習に使われるか。
有料プランで所有権を渡す一方、作品を公開サンプルとして表示するライセンスは提供企業が保持する、というケースがいくつもあります。個人の趣味なら問題ありませんが、まだ誰にも発表していない製品の場合は都合が悪くなります。
補償は、同じ問いの法人版です。生成画像に侵害の申し立てがあった場合に防御を約束する提供企業は、ごく一部です。大半は何も述べておらず、リスクはこちら側が負うことになります。
実在の人物に似せた生成や、競合企業のロゴの生成は、モデルが出力してしまう場合でも、ほぼどこでも規約違反です。
クレジット、席数、完成素材あたりのコスト
ここの料金は席数ではなく従量制で、その単位がクレジットです。
- 1クレジットが、そのまま使える画像1枚になることはまれです。解像度、モデルの階層、アップスケールのたびに掛け算で増えます。
- 動画は秒単位でクレジットを消費し、静止画の10倍から50倍のレートになることも珍しくありません。
- 不採用にした生成結果も、たいてい採用したものと同じコストがかかります。
- クレジットは多くのプランで月ごとに失効するため、閑散月の分を繁忙月に回すことはできません。
- 高速キュー、非公開での生成、商用利用の権利が、別々の階層に分かれていることがあります。
まず実際の月間の生成量を見積もり、各プランの料金を、付与されるクレジット数ではなく、見込まれる完成素材の数で割ってください。月の枠が同じと謳う2つの製品でも、この数字では3倍の差がつくことがあります。残りの計算は料金ページが隠していることで扱っています。
契約前に試すこと
トライアルには、自分の依頼内容を持ち込んでください。提供企業のギャラリーは厳選されたもので、見本のレンダリングと、白背景の自社製品との距離で、1か月がなくなります。
同じプロンプトを3回実行します。結果がばらつくなら、そのツールではキャンペーンをまとめられません。
そのうえで、地味な作業を任せます。縁取りを残さずに背景を差し替える。画像を横に広げる。物体を1つだけ消す。本当に画質の悪い写真(縮小したサンプルではなく)をアップスケールする。この4つが日々の作業の大半で、派手なデモはほとんど出番がありません。
書き出しの経路は最後に確認します。解像度の上限、下位プランでのウォーターマーク、使っているエディタで開けない形式などはよくあることで、年額の請求書が来る前に見つけるほうがずっと安く済みます。
生成素材を実際の業務に組み込む
このカテゴリで着実に成果を上げているチームは、ビジュアルのすべてではなく、限られた用途に絞って使っています。
コンセプトや発想の探索では、20通りの方向性が数分で試せますが、カメラマンなら1日かかります。誰もじっくり見ない背景、テクスチャ、補助的な素材。すでにある素材のバリエーション。自分が権利を持つ画像の修復では、物体の除去から、出来の悪い撮影の拡大までを行います。
メインビジュアルや、特定の製品を正確に描く必要がある用途は、いまも難しい分野です。無理に実現しようとして費やす労力は、きちんと作り込むコストを上回りがちです。
良い結果が出たときのプロンプト、シード値、設定は残しておきましょう。再現性があってこそ、たまたまの成功が業務の手順になります。多くの人が省いてしまう習慣です。
よくある質問
AIで生成した画像は商用利用できますか?
多くの有料プランでは可能で、多くの無料プランでは不可です。許可は機能比較表ではなくライセンスに書かれています。購入するプランの一つ上ではなく、そのプラン自体の規約を確認してください。
出力にウォーターマークは入りますか?
無料プランでは入ることが多いです。有料プランでも、動画の書き出しにウォーターマークが入ったり、解像度に上限があったりする場合があります。サンプルギャラリーは常に最上位プランで作られているので、トライアル中に実際に書き出して確かめてください。
1クレジットで実際に何が作れますか?
完成した画像1枚分になることはまれです。解像度、モデルの階層、アップスケールのたびにコストが掛け算で増え、動画は秒単位で課金されます。破棄した生成結果でも、たいていクレジットは消費されます。
同じキャラクターを複数の画像で維持できますか?
参照画像による条件付け、再利用できるシード値、小規模な学習済みスタイルのいずれかに対応したツールだけです。どれもなければ、プロンプトだけでは絵柄がぶれていき、キャンペーン用の素材は3コマ目で破綻します。
アップロードした素材はモデルの学習に使われますか?
提供企業とプランによって異なります。法人向けプランは、アップロードを学習から除外するのが一般的です。個人向けプランでは除外されないことが多く、その設定が料金ページではなくアカウントのプライバシー設定の奥にある場合もあります。